大規模修繕工事(下地補修1)

劣化調査の結果に基づいて、いよいよ下地補修工事が始まります。仕上げ材の「浮き」や「割れ」の状態に応じて、いろんな工法で補修を行います。
これから、その工法をひとつずつ紹介していきます。

「またマンション居住者の皆さんには、この段階から騒音や振動を伴う作業が始まったり、バルコニーでの物干しに制限がかかってきます。少しうるさくて不便かと思われますが、ご自分の住む家が健全にきれいになる為ですので、施工者からの「お知らせ」等を確認して協力して進めていくことが大切です。」

外壁タイルの浮き補修(エポキシ樹脂ピンニング工法)

外壁タイルが下地のモルタルやコンクリートと接着が悪く、「浮いている」状態の時に行う補修方法です。壁に穴をあけ、その中にエポキシ樹脂(接着剤)とステンレスピンを挿入しコンクリート、モルタルとタイルを一体化させ、剥離、剥落を防止する工法です。

ハンマーで浮き状態を確認して、注入孔の配置を決定します。

その位置に電気ドリルで、コンクリートに孔をあけます。

この時に、電動ドリルの穿孔音と、コンクリートを伝わる振動音が断続的に発生し、うるさく感じます。ガマン、ガマン!!

孔あけ後、ブラシやブロアー等で孔内を清掃します。

グリスホンプでエポキシ樹脂を注入孔に圧入します。
直径4㎜の全ネジステンレスピン を挿入します。
ピン挿入後、表面をエポキシ樹脂パテで 仕上げます。

施工完了後、24時間養生します。