大規模修繕工事(劣化調査2)

欠損

タイルや仕上げ材が部分的に欠けた状態を言います。
原因は凍害、熱膨張、あるいは、物が衝突するなどが考えられます。この状態を放置しておくと、露出した部分から内部の中性化が進行し、場合によってはコンクリートやモルタルの落下による事故の可能性が出てきますので、早急な補修が必要です。

エフロレッセンス(白華現象)

ひび割れから浸入した雨水が、セメント中の石灰などを溶かし、タイル目地などの表面に出てきて空気中の炭酸ガスと化合し、固まって白色の粉状になったものを「エフロレッセンス」と言います。
構造体の強度には問題ありませんが、外観上の問題があり洗浄を行います。またタイルにひび割れがあれば、タイルの貼替えを行います。

浮き

仕上げ材(塗装、タイル等)とモルタルの境界面、またはモルタルとコンクリートの境界面の接着が不良となりすき間が生じ、部分的に分離した状態のことです。
この状態を放置しておくと、タイルや仕上げ材の落下災害の危険がありますので補修を行います。
ドリルで穴をあけ、エポキシ樹脂(接着剤)を注入する等の工法を用いて境界面を安定させます。